協同組合と共済事業の発展をめざし、調査・研究、教育・研修、広報・出版活動のほか、共済相談所として苦情・紛争解決支援業務を行っています。
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津波のときは

 海岸近くにいるときは、近くに津波注意のマークがないか確認しておきましょう。

津波注意

地震で津波が襲う危険のある地域です。

津波避難場所

地震で津波が襲う危険のある地域です。

津波避難ビル

地震で津波が襲う危険のある地域です。

 津波警報を聞いたり、強い揺れを感じたらすぐに海岸や河口から離れ、高い場所へ避難しましょう。その際、「遠いところ」より「高いところ」に、そして、一度離れたら絶対に戻らないことが大切です。津波は何度も発生し、最初の波よりもその後の波の方が大きくなることがあります。

【コラム:津波が収まってからも続く脅威 "黒い津波"】

 東日本大震災の被災地を襲った"黒い津波"。津波は、海底のヘドロを削り取り"黒い津波"となって、一気に気仙沼湾に流れ込んできました。通常の水の2倍の重さとなった"黒い津波"は破壊力を増し、被害を拡大させ、多くの方の命を奪った原因になりました。
 その後も"黒い津波"は、津波から生き残った人たちにとって脅威となりました。
 "黒い津波"にはさまざまな有害物質が含まれており、おぼれたときに"黒い津波"を飲んだ方が、重度の肺炎「津波肺」になったのです。また、"黒い津波"は、肺だけでなくほかの臓器にも影響をおよぼしました。津波肺と診断された女性は、肺の中からカビが検出され、その後、カビは肺の中で増殖。血液を通じて、脳まで達し、脳膿瘍を引き起こしたのです。さらに、"⿊い津波"は乾燥して粉じんとなったあとも、重い肺の病気を引き起こしました。
 このように津波は津波発生時の直接の被害だけでなく、津波が収まった後も長い期間、多くの健康被害を引き起こします。"黒い津波"は、東北にかぎらず、入り組んだ湾や港がある場所では、全国どこでも発生するおそれがあります。津波の危険を感じたら、すぐに避難することが大切です。