協同組合と共済事業の発展をめざし、調査・研究、教育・研修、広報・出版活動のほか、共済相談所として苦情・紛争解決支援業務を行っています。
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水害・土砂災害のときは

 大雨により川の氾濫、床下・床上浸水、道路の冠水、排水溝や下水管で処理できない水が地下街や地下室に流れ込むことがあります。また、大量の雨が山や崖にしみこむと、土砂災害(がけ崩れ、地すべり、土石流など)が発生しやすくなります。
 山や崖、河川の近くにいる時は、テレビやラジオなどで最新の気象情報を確認し、危険が迫ったら避難勧告が出されなくても、速やかにできるだけ明るいうちに安全な場所に避難しましょう。
 ただ、強風のとき、水の深さがひざ上まであるときなどは、無理して避難所に行く(水平避難*1)よりも2階などの上層階で山や川からできるだけ離れた部屋にとどまる方(垂直避難*2)が安全な場合もあります。また、頑丈な建物の上層階など安全な場所にいる場合は、避難所に行かない方がよい場合もあります。自分の状況にあわせて身を守るためにはどうすることが最もよいことか自分で判断することが大切です。
*1 避難場所や危険区域外の知り合いの家などに避難すること
*2 自宅の2階や近所の高い建物など高いところに避難すること

<土砂災害の特徴と前兆>

 土砂災害の特徴とその前兆を確認しておきましょう。なお、前兆がなくても「様子がおかしい」と感じたら、すぐに避難することが大切です。

■がけ崩れ

がけ崩れ  がけ崩れは、斜面の地表に近い部分が、雨水や地震などでゆるみ、突然、崩れ落ちる現象です。崩れ始めてから、崩れ落ちるまでの時間がとても短く、家の近くで起きると逃げ遅れる人も多く、命を奪われることの多い災害です。

<前兆>

・がけにひび割れができる
・がけから水が湧き出る
・湧き水が濁る
・小石がパラパラと落ちてくる
・湧き水が止まる
・地鳴りがする
■地すべり

地すべり 地すべりは、斜面の一部または全部がゆっくりと斜面の下の方に移動する現象です。移動する土の塊の量が大きいため、被害は甚大です。

<前兆>

・地面がひび割れたり陥没したりする
・井戸や沢の水がにごる
・亀裂や段差が発生する
・がけや斜面から水が噴き出す
・地鳴り、山鳴りがする
・樹木などが傾く
■土石流

土石流 土石流は、山腹や川底の石、土砂が長雨や集中豪雨などによって一気に下流へと押し流される現象です。時速20 〜40㎞という速度で一瞬のうちに家や畑などを壊滅させてしまいます。

<前兆>

・山鳴りがする
・腐った土の匂いがする
・立木がさける音や石がぶつかり合う音が聞こえる
・急に川の水が濁り、流木が混ざり始める
・雨が降り続いているのに川の水位が下がる